生老病死

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看護師が見つめた23歳の青年の旅立ち⑩ 今日を生きる

そして私は、与えられた『今日』という日を精一杯に生きる。
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看護師が見つめた23歳の青年の旅立ち⑨ 親子の幸福な時間

その夜に私が病室で見たのは、母と子の眩しいほどに幸福なひと時の光景だった。
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看護師が見つめた23歳の青年の旅立ち⑧ 病魔との対峙 

信五君が再入院してから、私は毎晩、仕事が終わっても自宅には戻らずに病室に顔を出した。日に日に、信五君はやせ細っていった。
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看護師が見つめた23歳の青年の旅立ち⑦ お母さんから聞かされた真実

どれくらい経過したかはわからなかったがしばらく時間が経ってから、お母さんは私に、信五君の置かれている状況について説明してくれた。
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看護師が見つめた23歳の青年の旅立ち⑥ 冬の到来と再入院とお母さんとの会話

信五君を取り囲んでいた穏やかな秋という季節は、瞬く間に過ぎ去っていった。日が暮れるのが早くなり、冬の到来を感じさせる風が吹き抜けていく。
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看護師が見つめた23歳の青年の旅立ち⑤ 秋の穏やかな日々は過ぎ行く

大腸がんが進行して人工肛門を造設した信五君は、病状も安定しておりストーマ管理(人工肛門の管理)の方法を覚えて一時退院した。
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看護師が見つめた23歳の青年の旅立ち④ 人工肛門造設の手術を転機とする

一時退院していた信五君だったが、数日、自宅で過ごしただけで40度の発熱を起こして緊急再入院となった。
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看護師が見つめた23歳の青年の旅立ち③ 笑いと強気で病気に立ち向かう

点滴の滴下筒を落ちていく一粒一粒の薬液に向かって、『信五君の体の中で、しっかりと働いてくれ~! 頼んだぞ~!』と念を送った。
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看護師が見つめた23歳の青年の旅立ち② 空手の教え子と再会する

信五君の病気をやっつけるためだったら、出来ることだろうと、出来ないことだろうとなんだってやってやるっていう気持ちになっていた。
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看護師が見つめた23歳の青年の旅立ち① 大腸がんになった空手の教え子

私には、自分の死生観を形作る上で、これは外すことが出来ないと思うような体験が二つあります。一つは母親の死、そして、もう一つは山城信五君(仮名)という一人の青年の死です。