「すぐ役立つことは、すぐに役立たなくなる」私がブログを書いていく意味

当ブログのジグザグな歩み

奇跡の教室

エチ先生こと橋本武さんは、あの灘校で、文庫本『銀の匙』だけを3年間かけて読むという空前絶後の授業を行った。それは、明治の虚弱な少年の成長物語を、横道にそれながら丁寧に追体験していく授業だった。

金のさじ男
私は金のスプーンでキャビアを食ってるぜ!

五感や季節感を大切にしながら進められるエチ先生の授業は、生徒の興味次第ですぐに脱線した。興味の持てるテーマを見つけた生徒は、そのことを自分で調べていくことで“本当の個性”と出会っていく。

エチ先生と『銀の匙』を読んだ教え子達は、奇跡の教室で「燃え尽きない、一生学び続ける好奇心」を胸中に築いた。

そんなエチ先生の『銀の匙』の授業を取り上げた書籍、『エチ先生と『銀の匙』の子どもたち 奇跡の教室』の中に、ブログ作成のヒントとなる言葉を見つけたので、以下に少し引用する。

「以下引用」

「先生!」

挙手しながら一人の生徒の強い口調が、エチ先生の作業を遮った。
級長だった。
立ち上がった同級生の口から発せられた次の一言に、教室が静まり返った。

「先生、このペースだと200ページ、終わらないんじゃないですか」

級長は言い終えた後も、机の脇に佇んでいた。
プリントを配りかけていたエチ先生は、その手を止め、級長の顔を見つめていた。
本当は数秒だったかもしれない、その時間が健太郎にはとても長く感じられた。
やがて、先生はプリントの配布を中断して、ゆっくりと教壇に戻った。
そして、一度教室中の生徒を見渡した後、つぶやくように言った。

「スピードが大事なんじゃない」

いつものような、教室の隅々にまでよく通る声でなく、抑えた低い声は、しかし、凛とした響きがあった。
すぐ役立つことは、すぐに役立たなくなる
エチ先生は続けた。
その言葉の真意どおり、生徒に噛んでふくめるように、ゆっくりと―。

「たとえば、急いで読み進めていったとして、君たちに何か残ると思いますか? なんにも残らない。私の授業は速さを競っているわけではありません。君たちに速読を教えようとも思っていない。それよりも、みんなが少しでもひっかかったところ、関心を持ったところから自分で横道にそれていってほしいと思っています。どんどん調べて行って自分の世界を深めてほしい。その時間をとって進めているつもりです」

健太郎はその瞬間、学校中、否、日本中のせわしい時間の流れが止まったように感じた。
エチ先生の言葉はなおも続く。

「すぐ役立つことは、すぐに役立たなくなります。そういうことを私は教えようとは思っていません。なんでもいい、少しでも興味をもったことから気持ちを起こしていって、どんどん自分で掘り下げてほしい。私の授業では、君たちがそのヒントを見つけてくれればいい……。だから、このプリントには正解を書いてほしいとは思っていないんです。自分がその時、ほんとうに思ったことや言葉を残していけばいい。そうやって自分で見つけたことは、君たちの一生の財産になります。そのことはいつかわかりますから……」

教室中がピーンと張りつめていた。

話を聞き終えた級長は、無言のまま着席した。

エチ先生は、張りつめた空気を和らげるように、にいっと笑うと、黙って再びプリントを配り始めた。

【『エチ先生と『銀の匙』の子どもたち 奇跡の教室』 伊藤氏貴〈いとう・うじたか〉(2010年、小学館)】

ブログを書く本当の意味

私は、10代の頃、あまり学校の勉強が好きでは無かった。別に学ぶ事が嫌いだった訳では無い。

金のさじ男
私も10代の頃はキャビアが好きじゃ無かったぜ!

それでも、歳をとるに従って、勉強するという事の面白さが少しずつ感じられるようになってきた。本来、勉強は面白いのだ。勉強とは知らなかった事実を知る事、新しい物事を理解する事、別の角度からの物の見方を学ぶ事。

ネット上には本当にたくさんの勉強になるブログが存在する。読者の役に立つような素晴らしいブログも多い。私のこの『果てなきジグザグ』も、読みにきてくれる方々の、お役に立てるようなブログにしたい。

『果てなきジグザグ』を始めた私は、誰かと話をしている時も、仕事をしている時も、何かを食べている時も、常に頭の中には『ブログ』という三文字がある。少し『焦り』に近いような感覚を、現在の私は持っているのかも知れない。

金のさじ男
焦って食べたら、キャビアの味も判らないな! うん!

でも、「すぐ役立つことは、すぐに役立たなくなります」というエチ先生の言葉が、そんな私の焦燥感を取り除いてくれた。別に、すぐに誰かの役に立つような『ブログ』にしなくても良いのだ。

「自分がその時、ほんとうに思ったことや言葉を残していけばいい。そうやって自分で見つけたことは、君たちの一生の財産になります」

私は自分が本当に思ったことや言葉を書いていこうと思う。そうやってこのブログを書いていく事で、私は一生の財産を築いているのだと思う。

「そのことはいつかわかりますから……」

私はエチ先生の言葉を信じる。

『果てなきジグザグ』を読んで下さる皆さまへ

と言う訳で、『果てなきジグザグ』は皆様のお役に立てるようなブログを目指していますが、すぐにはお役に立てないかも知れません。

それでも、読んでくださった皆さまの心に、ちょっとしたそよ風を起こさせるようなブログにしていきたいと思っています。

今後とも、是非、『果てなきジグザグ』をよろしくお願いいたします。

金のさじ男
金のスプーンでキャビアも試してみてね(笑)

読んでくださったあなたの心にそよ風が吹いたかどうか、そのことは、きっといつかわかりますから…(笑)。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

前に進む。たとえジグザグであろうとも。

 

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