鶏マカ食堂 奮戦記⑦ 『マネーの虎』VS『犀の角』

鶏マカ食堂

※ これは巨大飲食チェーン店『鶏マカ食堂』を築く、真実のストーリー(現在進行形)である。

日本生活金融公庫の融資を受ける

飲食店開業のための本を何冊か読むと、設備投資のほかにある程度の運転資金が必要になると書かれていた。運転資金などは日々の売り上げで賄っていけると思っていたが、どうやらそれは甘い考えらしい。

その他にも、減価償却だとか、損益分岐点だとか、日本政策金融公庫で融資を受ける方法だとか、非常に参考になる情報が書かれていた。

参考になる情報を手に入れたら、さっそく動いてみるしかない。

私は融資を受けるべく、創業計画なるものの作成に取り掛かった。

ザガー
犀の角のようにただ独り歩め!

創業計画書の書き方が判らない問題

創業計画書について様々なネット記事や書籍を読んで調べたが、私のように飲食経験のない人物が数字に根拠を持たせる方法がどこにも書かれていなかった。

例えば、創業一年後の予想回転数を出さなければならないが、参考としてネットで紹介されている創業計画書にはその数字の根拠は「過去の勤務の経験による」とだけ記されていた。私の場合は飲食店での勤務は未経験なので、その根拠は使えない。

他にも、月別の売り上げ予測をはじき出さなければならないが、その方法もまるで分らない。

書ける部分だけを記入して日本政策金融公庫に飛び込んで教えを請おうかとも考えたが、ネットで調べると創業計画の作成も含めて飲食店開業の支援をしてくれる税理士事務所が存在するらしい。

どれくらいの予算が必要になるか分からないが、一度、税理士事務所を訪ねてみることにした。

ザガー
ここは万全を期す♡

税理士事務所を訪ねる

自分で出来る範囲で創業計画書を書き上げ、政策金融公庫のフォーマットとは別に創業計画の補足となりそうな原価計算してある表や、『鶏マカ食堂』のコンセプト、創業の動機を記したものを持参してマディーラ税理士事務所(仮名)を訪ねた。

ザガー
色々と教えてちょ♡

まるで『マネーの虎』みたい問題

マディーラ税理士事務所は駅の傍に高級そうな事務所を構えていた。アポイントを取った日時に訪問すると、すぐにオフィスに通されておしゃれな珈琲カップに注がれたホットコーヒーが運ばれてきた。

高級腕時計をはめた税理士が、私の創業計画にサラッと目を通してから言った。

この計画書では、コンセプトが伝わってきませんね! コンセプトはどのようにお考えですか?

私の作った創業計画書には、料理のメニューを載せ、それらの料理は20~50代の若い男性をターゲット客に想定して作成した事も書いてあった。

ザガー
コンセプトはそこにも書かれていますが、20~50代の男性にスパイシーで癖になる鶏肉料理をお値打ちに提供することですが…

私の発言を聞き終えた瞬間、虎の目が光った。

コンセプトが弱い! 弱すぎる! そんなコンセプトでは飲食というレッドオーシャンでは勝ち残っていけません!

マネーの虎曰く、「若者にお値打ちでパワーの出る料理を提供することで、日本を根底から支える」と言うようなものが『コンセプト』だそうだ。

コンセプトが大切なんです! 初めにコンセプトありきです!

この税理士は、どうやらコンセプト教の原理主義者らしい。原理主義者の振りかざす正義感ほど面倒なものはない。私は厄介な税理士事務所に来てしまったことを後悔しながら言った。

ザガー
『マネーの虎』っていう昔のテレビ番組、知ってます?
大好きな番組でした! それが何か?

やっぱりか!!!

ザガー
ノーマネーでフィニッシュでお願いします!

私は何とかケンカすることをこらえてマディーラ税理士事務所を後にした。

鶏マカ食堂 奮戦記⑧へ続く

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

前に進む。たとえジグザグであろうとも。

 

 

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