映画『日本で一番悪い奴ら』レビュー とにかく綾野剛が良い

映画

映画『日本で一番悪い奴ら』

はじめに

2017年公開の『彼女がその名を知らない鳥たち』と、現在、映画館で公開されているヤクザ映画『虎狼の血』が面白かったので、2016年公開の白石和彌監督作品『日本で一番悪い奴ら』を鑑賞しました。

主な出演者は、綾野剛、木下隆行(TKO)、ピエール瀧、中村獅童です。

原作は、現役警察官による覚せい剤取引や拳銃売買、警察の組織的な裏金作りや不祥事を描いた、稲葉圭昭によるクライム・ノンフィクション『恥さらし 北海道警 悪徳刑事の告白』(講談社文庫)です。

Mr.ムービー
 作品紹介いってみよう!

ストーリー

「ストーリーは以下の通り」

大学時代に馴らした柔道。その腕っ節の強さを買われ、北海道警・刑事となった諸星要一(綾野剛)。

強い正義感を持ちながらも、うだつの上がらない日々を過ごしていた。ある日、署内随一の敏腕刑事・村井(ピエール瀧)から刑事の“イロハ”を叩き込まれる。

それは「刑事は点数。点数稼ぐには裏社会に飛び込み、S(スパイ)をつくれ。」というものであった。言われるがままに“S”を率い、規格外の捜査に突き進む諸星だが…。

映画『日本で一番悪い奴ら』公式サイト より

『日本で一番悪い奴ら』(2016年)〈日本映画〉

Mr.ムービー
レビューいってみよう!

これだけは言わせて欲しいこと

主人公を中心的な人物として北海道警の刑事たちは、

「検挙数の成績を上げるための無茶な違法捜査」

「拳銃の押収数のノルマを達成するためのやらせ逮捕」

「大規模な拳銃密輸をでっち上げるために麻薬密輸の見逃しと手助け」

と、出鱈目な行動を繰り返します。

すべてを信じて良いのかは分かりませんが、2002年に実際にあった『稲葉事件』を題材に作られた映画ですので、描かれている内容は全てがまるっきりの作り物ではないと思います。

治安を守るための警察がここまで腐敗していたのか(現在も?)と思うと、少し不安になってしまいます。

Mr.ムービー
少し? 私はめちゃめちゃ不安になっちゃうよ!

キャストについて

綾野剛と中村獅童がとても良いです。

若い頃を演じている前半はとても良いのですが、後半は中途半端な特殊メイクのせいで、綾野剛がどうしても若く見えてしまって少し残念でした。

Mr.ムービー
暴力団に呼び出されて怯えながらも強がって見せる綾野剛の演技がとても良かったな!

登場人物について

主人公の諸星要一は強い正義感を持った若い青年刑事でしたが、腐敗した警察組織の歪んだ成果主義に毒されて完全に道を見失ってしまいます。

道を見失って狂った価値観から生み出される刑事たちのおかしな行動は、善悪の基準が完全にぶっ壊れてしまっていて、第三者が冷静に眺めるとまるでコメディなのですが、渦中にいる当の本人たちはいたって本気で一生懸命です。

これがフィクションではないことを思うと、本当に恐ろしいです。

Mr.ムービー
綾野剛の壊れっぷりは見事だな!

この映画の見どころ

正義感の強かった冴えない刑事が、成果主義の組織に毒されて裏社会の人間を巻き込んでのしあがっていく経緯は、方向性は間違っていますが青春映画のようで観ていてワクワクしてしまいます。

綾野剛の表情やセリフは真剣なのにどことなくコミカルで、とても魅力があります。

腐敗した組織が個人を狂わせ、狂った個人がさらに組織の腐敗を加速させていく負のスパイラルを、実際の出来事を題材にしたストーリーを通して目の当たりにできることがこの映画の見どころです。

Mr.ムービー
それにつけてもスパイラルの恐ろしさよ!

題名について

『日本で一番悪い奴ら』という題名です。確かに悪い奴らが出てきますが、『日本で一番』が、今一つピンと来ません。

例によって、私がつけるとしたら何だろうか? と考えてみました。

Mr.ムービー
やるからには真剣に考えてくれ給え! (笑)

それでは発表します。

3

2

1

 

 

『実録 危ない刑事物語』

Mr.ムービー
却下! (笑)

結論

『日本で一番悪い奴ら』、非常に良い映画でした。

綾野剛がとても魅力的です。

実際に起きた出来事をもとに作られている映画だと考えると、非常に恐ろしいです。

歳をとった特殊メイクにもっと力を入れて欲しかったです。

ピエール瀧も良かったですが、映画の前半で登場シーンは終わってしまいます。

 

 

Mr.ムービー
ピエール瀧も良かったな!

 

日本で一番悪い奴ら

日本で一番悪い奴ら

posted with amazlet at 18.05.18
(2017-01-19)
売り上げランキング: 223

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

 

前に進む。たとえジグザグであろうとも。

Follow me!

コメント