パク・チャヌク監督作品『お嬢さん』は、大傑作の『オールド・ボーイ』を超えられたか

映画

お嬢さん

韓国の映画監督ク・チャヌクの作品を始めて観たのは、2003年公開のールド・ボーイ』でした。

衝撃的な作品で、一発でパク・チャヌク監督のファンになってしまいました。その後、私は2003年の作品『復讐者に憐れみを』、2005年の作品『親切なクムジャさん』、2006年の作品『サイボーグでも大丈夫』、2009年の作品『渇き』と期待を胸に観てきました。

しかし、どの作品からも、『オールド・ボーイ』で感じたような衝撃を受けることはありませんでした。

本日も、期待と不安を胸に、2016年制作のパク・チャヌク監督作品『おさん』を鑑賞しましたのでネタバレ無しのレビューを書きたいと思います。

この映画を観ようかどうしようか悩んでいる方の参考になれば嬉しいです。

Mr.ムービー
 それじゃあ、ストーリー紹介ヨロシク!

ストーリー紹介

「ストーリーは以下の通り」

1930年代、日本統治下の韓国。

藤原伯爵と呼ばれる詐欺師は詐欺グループに育てられた少女スッキを相棒に、令嬢・秀子の莫大な財産を奪う計画を立てる。

最初に藤原伯爵は、秀子が自分と結婚したくなるように仕向けさせるため、令嬢の住む屋敷にスッキをメイドとして送り込む。令嬢と結婚した暁には財産をすべて現金化して手に入れ、相当の分け前をスッキにも与えるという約束だった。

令嬢との初対面で、その美しさに心を奪われてしまうスッキ。メイドとして傍で世話をするうちに、生まれた時に母親を亡くした秀子の哀れな境遇に同情し、同時に心が惹かれていくのを感じるスッキだった…。

『お嬢さん』(2016年)〈韓国映画〉

Mr.ムービー
レビューもネタバレ無しでヨロシク!

ネタバレなしのレビュー

これだけは言わせて欲しいこと

この作品はR18です。三部構成になっています。他の人の書いたレビューを読むと、過激なラブシーンについて言及しているものもありましたが、それほど過激だとは感じませんでした。特に能的でもありません。

期待していた訳ではありませんが、暴力シーンも、残酷描写も、それほど激しくはありません。『オールド・ボーイ』を基準にして考えると、見やすい、とっつきやすいと考えて良いと思います。

日本統治下の韓国が舞台となっていて、映画の中で登場人物が日本語を話すシーンが何度も出てくるのですが、これが非常に聴き取りづらいです。イントネーションのおかしさに心が囚われてしまって、内容に集中することができません。

Mr.ムービー
しかし、内容から言って、まあR18は妥当だな!

キャストについて

令嬢・秀子役を演じているのは、キム・ミニという女優さんです。この女優さんは決して美人ではありませんが、第二部の途中から段々、きれいに見えるように感じました。不思議です。

詐欺師の一味スッキを演じたのはキム・テリという無名の新人女優です。どことなく多部未華子に似ています。かわいいのですが、どうしても詐欺師には見えませんでした。

伯爵役は2008年の映画チェー』で犯人を演じていたハ・ジョンウ。この方はいろいろな韓国映画に出演しています。そう言う演出なので仕方がないのかも知れませんが、詐欺師としての怪しさや、凄味はあまり感じられません。

ちなみに、映画『チェイサー』は傑作映画です。

この映画の核となる人物で、最も常人からかけ離れた場所にいるド変態、秀子の叔父・上月を演じたのは、チョ・ジヌンです。この人物は変態中のド変態で悪役なのですが、悪役としての魅力があまり活かされていないような演出で、非常に残念です。

Mr.ムービー
悪役の魅力が映画の魅力を決定すると言っても過言ではない!

この映画の見どころ

この映画の見どころは、ずばりストーリーです。これから観る予定の方は、絶対にネタバレからは遠ざかって下さい。ネタバレを読んでしまえば、この映画の見どころが台無しになってしまいます。

このブログは基本、ネタバレなしなので安心して読み進めて下さい。

Mr.ムービー
ネタバレはしません!

題名について

原題は、韓国語で『アガシ』、邦題は『お嬢さん』となっています。

題名に魅力がありません。

僭越ではありますが、私がこの映画に題名をつけるとしたら何だろうか? と考えてみました。

Mr.ムービー
う~ん、確かに題名に魅力がないと私も思う!

それでは発表します。

3

2

1

 

 

『ド変態オジサンに育てられたお嬢さんは桜の樹を見て何を思うか』

Mr.ムービー
なげーよ! でも、『お嬢さん』よりはいいね! (笑)

結論

『お嬢さん』、一部を観ている間はそれほど引き込まれませんでしたが、一部のラストシーン以降、二部、三部と映画に引き込まれます。ストーリーが面白いからです。

お嬢さんの年齢、詐欺師の少女の年齢をもう少し上げて作れば、もっと、もっと引き込まれる映画になったかも知れません。主役の二人が少し若すぎて、ちょっとこのストーリーを演じるには力不足な感が否めませんでした。

それでも、藤原伯爵と叔父・上月に、もう少し悪役としての迫力と魅力を与えることに成功したならば、きっと傑作になっていたと思います。少し辛口なレビューですが、それぐらいのポテンシャルは秘めた映画です。

映画全体としては決して悪くないのですが、どうしても、あの『オールド・ボーイ』を撮ったパク・チャヌク監督の作品であるという前提で鑑賞してしまうので辛口評価になってしまいます。

個人的な結論を述べるとこの映画『お嬢さん』は、大傑作『オールド・ボーイ』の足元にも及びません。

しかし、決して観て損はしない映画です。

『オールド・ボーイ』が良すぎたんです。

 

Mr.ムービー
そんなに言うから『オールド・ボーイ』が観たくなっちゃったじゃんかぁ~! (笑)

最後に

私、ジグ・ザガーは良い映画に飢えています。良い作品を観た方は、是非とも作品名をコメントにてお教え下さい。よろしくお願い致します。

Mr.ムービー
致しまぁ~す! (サザエさん風・笑)

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

前に進む。たとえジグザグであろうとも。

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